夏の風物詩 海上花火大会
- 生をめぐる雑文
海の日である18日は
入所者が家族とともに
特養シーサイドの屋上で海上花火を楽しむ日
7月最後の31日と
翌8月最初の1日は
シーサイドの敷地に神輿がやってくる
最初が福浦地区の神輿で
次が吉浜地区の神輿
毎年思うけれど
地場ごと鎮守ごと展開されるまつりは
真鶴・貴船まつりがみせる盛大さや荘厳さこそないものの
華やかで
子どもたちがはじけ飛んでいる
それが終わるとやっさまつり
小さな町に訪れる
夏の風物詩だ
母がシーサイドに入所して
もう半年になる
認知症が進み身の回りのことがいよいよ難しくなってきたと
実家から連絡を受けて入所することになったのが昨年の暮れ
けれど先日脳梗塞になった
かつてのようにしゃべることがなくなり
ふたたびもどってきた笑顔も消え
食べることと眠ることで精一杯の日々を
送っている
夜空に咲く大輪の花を思わせる花火が
ほのぼのとした昭和を母の目に映し
華やかで優雅だった時代のひとこまを
入所されている方々の目に映してくれるよう
願う