防災カフェ って何?
水害、食物アレルギー、震災から家を守ろう
“全員が素人”という立場で知識を共有する
南海トラフ地震の予測や大型台風をきっかけに、防災グッズが売り切れになったといったニュースを目にします。9月は防災月間だったと毎年思うのですが、防災に対する思いはいつも一過性で終わってしまいます。よい知恵はありますか?
防災グッズを揃えるのはたしかに簡単ですが、防災知識を共有することは難しいと感じます。
それはたとえば、認知症の場合とよく似ています。
認知症対策と防災対策。ずいぶんかけ離れたテーマだと思われるかもしれませんが、似ている点がいくつかあります。まず当事者と非当事者という2群に分けられる点です。認知症の問題で悩んでいる人の悩みは、認知症とは縁遠い生活をしている人にはピンときません。
防災の場合も、被災者と災害経験のない人との間には、認識のズレがあります。
共通点として 次に挙げられるのは、扱うエリアが多彩という点です。学際的とか学問横断的という表現がありますが、複合的な問題を解決していくには、それぞれの立場から意見を持ち寄って話し合うことが効果的なのです。専門家に一人、二人と話を聞いたところで、解決には至りません。
さらに認知症対策も防災対策も、最終的には一般人にまで すそ野を広げたいといった共通点があります。だから専門家やインストラクターは舞台を降りて、一般人が暮らす場で事情を語ることで、ひとりでも共感者を作ろうと努力するわけです。
認知症対策の着地点は、病気は治らないけれど 本人も家族もつらさを感じないで暮らせる社会です。医師だけでなく介護関係者や行政の福祉担当者、ケアマネージャーや家族から話を聞くことで、問題点の輪郭がみえてきます。さらに関係者が集って意見交換することで、課題が浮き彫りになってきます。専門家といわれていた人たちも、そこまで気が回らなかったとする意見をよく耳にしました。
こうした経緯から、認知症をテーマに肩の力を抜いて話し合う“認知症カフェ”が生まれました。
防災の着地点は、死亡者を含め 犠牲者を最小限度にとどめることです。防災でも“防災カフェ”が流行りつつあり、行政主導での防災カフェを、国も推奨しています。これまでの反省から、広い角度からの検討が勧められるようになったということでしょう。
防災カフェは、まさに肩の力を抜いて参加できる敷居の低い “カフェ”です。
今回は、2016年から積み重ねている滋賀県の防災カフェ資料から2つの報告をお届けします。
いずれもわかりやすく、防災カフェの実施例としてはお手本になると感じました。
なお紙面の都合上、引用資料についてはそれぞれ割愛した部分があります。
防災カフェは、こんな感じで行われているんだというイメージを紙面体験してください。
その1)水害から大切な命と財産を守るために
滋賀県第63回防災カフェ(2021年11月12日(金)18時30分〜20時30分)
ゲ ス ト:里深 好文 さん(立命館大学 理工学部 環境都市工学科 教授)
ファシリテータ:深川 良一 さん(立命館大学 理工学部 特命教授)
近年、豪雨の発生頻度が増えています。そのため、日本各所で毎年のように土砂災害や洪水災害が発生しています。これまで通りの備えでは災害に対応できなくなりつつあり、流域全体で水害に備えることの必要性が高まっています。どうしたら水災害から大切な命と財産を守れるのか、一緒に考えました。
日本の災害の中でも、水害は最も大きな被害を出しているといっても過言ではありません。2011年以降は毎年のように日本各地で多くの方が亡くなる水害が発生しています。最近では、2018年7月の西日本豪雨、2019年10月の令和元年東日本台風、2020年7月の球磨川洪水、2021年7月の熱海土石流災害などがあります。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告(2013年9月)によれば明らかに地球は温暖化しており、水害もますます心配される状況になっていると考えられます。
昭和50年代から10年ごとに1時間降水量50mm以上の降水の発生回数を調べてみると、近年はその発生回数が増加しています。平均的な都市部での下水の排水処理能力は1時間降水量50mmとなっていますから、これを超える雨が降ると道路や市街地が冠水してしまうことになります。
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今後の気温変化の予測がICPPなどから出されていますが、気温上昇の傾向は今後も続くものと考えられています。これにより、21 世紀末には海面は 0.26m〜0.82m 上昇すると予測されています。
日本の多くの都市は低平地にあるため、水面上昇による高潮や高波による被害が心配されます。
また豪雨の発生頻度も増え、洪水や土砂災害の危険度が増大しますが、逆に年間降水量は減少する可能性が高くなりそうです。その結果、渇水リスクが増大し、食料生産に直結した問題になるとも指摘されています。熱波の発生頻度も増大していき、死者数の増大はもちろん、労働環境の悪化に伴う生産性の低下や経済への大きなダメージ、教育環境の悪化も心配されています。
災害をもたらす降雨を4つに分類してみました。まず短時間の豪雨です。「ゲリラ豪雨」と呼ばれる時間100㎜を超えるような雨が降りやすくなります。原因の一つが都市化の進展です。エネルギー消費が大きく、地表が人工物で覆われているためヒートアイランド現象が起き、上昇気流により積乱雲が発生しやすくなり、内水氾濫や地下の浸水などの都市型水害を引き起こすことになります。傾斜地や崖の多い町では、局所的ながけ崩れや小規模な渓流からの土石流の発生が起こりやすくなりますので、短時間の雨だからといって油断はできません。記録的短時間大雨情報が出ることもありますが、残念ながらこれは予報ではありません。数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨が観測されたときに発表され、今降っている雨がその地域や雨を観測していない他の地域に土砂災害や浸水害を起こすような稀にしか観測しない雨量であることを知らせています。
短時間豪雨の影響を受けやすい都市エリアの一例として、2008年に水難事故のあった神戸市の都賀川の例を見てみましょう。この災害では子供を含む16人の方が流され、5人の方が亡くなられました。現場付近は大雨ではなく、子供たちが遊べるような天候でしたが、六甲山の中腹の一部で強い雨が降りました。この情報がうまく伝えられていれば事故は防げたかもしれません。短時間豪雨の影響を受けやすいのは、このような都市型河川なのです。都市部では川の中の空間が町にとっては貴重なオープンスペースになっていることが多いですので、上流で強い雨が降ったかどうかという情報には注意しておく必要があります。地下街や地下駐車場は浸水、水没の危険性があります。
次に長く続く強雨の特徴を見てみましょう。「線状降水帯」などによってもたらされる数日間に及ぶ長雨がこれに当たります。今年(令和3年)の熱海の土石流災害では時間40mmに届かない雨が3日間継続し、総雨量は500㎜を越えました。長雨のため、崩壊の規模(崩壊の深さ)が増大し、大規模な地すべりや土石流が発生しました。長く続く強雨の影響を受けやすいところは、地すべり地や火山噴出物が堆積しているところです。
長く続く強雨への対応として気象庁から発表される「土壌雨量指数」があります。雨水は一番上の“貯蔵庫”から次第に下の“貯蔵庫”に浸透していきます。各“貯蔵庫”の水位が上がっていくと、各段階で横の口から水が流れ出ていきます。気象庁はこの“貯蔵庫”内(土壌中)に貯留された水位の合計値を土壌雨量指数としています。降り始めから時間がたつと土壌中の貯留量が増えます。雨が止んで時間が経過すると次第に貯留量は減っていきますが、時間がかかりますので、雨のピークが過ぎてから土砂災害が発生することもあります。この値が大きくなると土砂災害の危険度が増大しますから、これを活用すれば災害発生をある程度は予測することもできます。
最後に未曾有の豪雨の特徴についてお話しします。「線状降水帯」や台風の停滞が原因となって、数100㎜を超えるような総雨量と時間80mmを超える強い降雨が日本の各地で観測されるようになりました。以前は雨量計の設置間隔の関係もあり、「線状降水帯」の実態が把握できませんでした。今はレーダー雨量計により雨を平面的にとらえることができるようになり、線上に次々に積乱雲が発生して、雨が降り続くことが最近わかってきました。
このレベルの雨が降ると表層(50 ㎝位から数m規模)だけでなく、山の斜面の深いところ(数10mから数100m規模)から崩壊する大きな土砂の移動となります。下流部にある谷を埋め、天然ダムをつくったりします。それが決壊すると大規模な洪水が発生することもあります。崩壊の規模(崩壊の深さ)が増大するとともに、同時多発的に多数の個所で崩壊・地すべりや土石流が発生することもあります。(以下略)(質疑応答は略しました)
その2)アレルギーと防災 ~災害時にアレルギーがあると何が困るのか~
滋賀県第85回防災カフェ(2023年11月10日(金)18時30分〜20時)
ゲスト)大森 真友子 さん (一般社団法人LFA Japan 代表理事、LFA 食物アレルギーと共に生きる会 大代表)
ファシリテータ:議事進行役)足立 友香 さん(LFA 食物アレルギーと共に生きる会 チーム滋賀代表)
昨今、要配慮者への災害対策が各地域で注目をされています。その中で今まであるようでなかったのがアレルギー対策です。「自分たちで何とかしてください」そう窓口で言われる人も多い現実。
しかし、食物アレルギーがある幼児や子どもの人数は年々増えており、10人に1人と言われています。当事者らの備蓄はもちろんのこと、周囲のひとができることは何なのか。当事者が抱える不安についても生の声を聴きながら、できることについてお話していきます。
厚生労働省の発表で、アレルギーのある方は全人口の2人に1人と言われています。皆さんのお近くにも、食物アレルギー、花粉症、動物などのアレルギー、ハウスダスト、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを持っている方が少なくないと思います。どんなときが危険で、危険になったときにどうしたらいいのかということは当事者や保護者だけが知っていれば良いというものではなく、どなたにも食物アレルギーに対する知識が必要となってきています。
あ
2013 年度の文部科学省の調査では、幼児、小児は10人に1人の食物アレルギーがあると報告されています。また令和4年には日本学校保健会の調査では、40 万人(2013 年)から 52 万人(2022年)に食物アレルギーがある児童生徒数が増加しているという結果も公表されています。人によってアレルギーの原因となるアレルゲンが違っており、じんましんや呼吸困難などが起きてしまうことが食物アレルギーの怖いところです。食物アレルギー特定原材料等28品目という言葉がパッケージに書いていたりしています。アレルギー症状を起こす確率が高い28品目です。
表の上部は7大アレルゲンと言われている卵、乳、小麦などは、小さいお子さんにも多いアレルゲンです。最近クルミを食べて、アレルギーの症状が出る方が急増しています。そのためクルミはもともと 28 品目に入っているのですが、表示をしなくてはいけない義務の中に加わりました。
食物アレルギーがある人は、商品を購入したときに、パッケージの表よりも裏を見る方が多いです。裏面には何が入ってるかという原材料表示、表示義務があるものなどの情報が書いてあります。アレルゲンの表示では、28 品目や7品目のうちで何が入ってるかを色付けするなどわかりやすくしているメーカーもあります。容器包装された加工品には表示義務がありますが、お弁当屋さんの弁当、総菜やパン、飲食店のメニューにはこのルールがありません。ファミリーレストランでも見かけるようになりましたが、あくまで企業ごとの取り組みです。
全国どこでも起こり得る問題
避難所での炊き出しや最近増えてきた仕出し弁当には添加物の有無、店の名前、日付など表示はされていますが、原材料表示が書いていないことも多くあります。好き嫌いで食べたくないと言っているのではなく、食べてしまうと症状が出てしまうのです。人によって28品目全部ではなく、卵だけの人、小麦、甲殻類、エビやイカといったものにアレルギー反応を出す人もいます。
じんましんが出たり、腹痛や吐いてしまうなどの症状が出たり、複数の多臓器に症状が出て、命の危険があるようなアナフィラキシーショックを起こす人もいます。このような状態になるかもしれないとなると、災害時には、真っ白なおにぎりでも原材料を調べて、本当に入っていないかを確認しないと食べられないことになります。
❶ アレルギー対応のモノがない
支援したくても体制が整うまでに時間がかかる
❷ 炊き出しや配給などでの誤食
何が入っているのか確認ができない
❸ 症状が出たときの対応ができない
いつもの薬を持っていない、持ってきたとしても服用してしまい、すぐになくなってしまう
❹ 食物アレルギーに対する理解不足
困っていると声をあげにくい、あげられない
アレルギー対応のものを送る支援をしたくても受け入れ体制が整うのに時間がかかってしまうことが多くあります。熊本地震ではアレルギーの人たちが避難所で物資を受け取るまでに8日間もかかりました。
炊き出しには表示がないので、誤食も多く起こっています。表示を出す方法を知らない人も多く、内閣府の取組指針には炊き出しでは原材料を書き出すことも入っているのですが、知られていないので、こういうことが起きています。
食物アレルギーに対する理解不足もあります。「好き嫌いじゃないの、災害でみんなが困っているときに、自分だけ内容を見せてくださいとか要望を出しすぎじゃないの」と、悪気はないと思うのですが、声をかけられています。普段のお祭りや子ども会のイベントなどでも、こういう状況が既にあるので、災害が起きたときに声を上げられなくなっている保護者がたくさんいるということが問題点として上がってきました。
ファシリテータ)
災害発生直後だけでなく、物流や小売りが回復するまでの食べられるものの確保は問題です。災害直後、避難するまではアレルギーがあるからといって、アレルギーのない方と差はありません。後々避難所に行ってから問題が出てくると思います。どのタイミングでどのように伝えていくのかということが難しいです。
演者回答)
自主防災組織などの研修で、避難所の受付の窓口では、最初にアレルギーがあるかないかを聞くようにお願いしています。長野で避難所の方からSOSが来たとき、私たちは支援物資を送るために問い合わせをしましたが、避難所で最初にアレルギーのあるかないかは聞いていなかったので、わからないと言われ、限りある食物アレルギー対応の物資を送ることはできませんでした。
最初はとても大事です。避難所の受付時の質問項目を1つ増やしてほしいと思います。
避難所では、アレルギーがあることを周りの人にわかるようにビブスをつけるという方法もありますが、小学校の高学年、中学生、大人になると、アレルギーありますというビブスは嫌だという方も多くなります。
ビプス
しかし周りに伝えることがうまくできない年齢の人に関しては、良かれと思って飴玉や食べ物を与えてしまう人が多いという声がありましたから、「安全のためにつけませんか」と聞いた方が良いと思います。嫌だと言われたら、常時つけるのではなくて、食事の列に並ぶときだけなどという使い方もあります。
またローリングストックではありませんが、非常食などを何かあったときのために用意しておき、子どもは一度食べておくことです。食物アレルギーがあると、子どもたちが初めて見たものは怖くて口にしないというケースがたくさんありましたから、練習しておくことが大事だと思います。
ファシリテータ)
平常時にもアレルギー疾患を持つ人を要配慮者としてリストアップしておいていただきたいがどうすればよいか。また、どのようにして炊き出し訓練などに繋げていけば良いのか、地域の方に普段から知っていてほしいのですが、どうしたらいいでしょう。
演者回答)
リストアップまではいかないのですが、北海道の地震のときに、給食センターが日々の給食を作っており、アレルギーの人のことを把握している。しかし危機管理課の人にはそのような情報はない。どこにアレルギーの人がいるのかという情報も給食センターは持っていたのですが、個人情報を出せないということが現実に起こっています。
子どもなら学校給食を食べていれば、ある程度どこにどのぐらいアレルギーの子どもがいるということは、把握していると思います。それを一般の方には出せないでしょうが、保健の先生や保健課の人たちが避難所を回る際に、共有できればいいかなとは思います。
防災訓練とか、自治体や地域の自治会の行事の機会に、防災ハンドブックを持っていき、うちの子には食物アレルギーがあるんですと話しに行ったママさんがいます。「何なら食べられるの」のような感じで、地域の人と話ができて、炊き出しのときに表示してみようかというようになったケースもありますので、少し勇気はいりますが、地域で防災訓練や炊き出し訓練があったときに、一度で成功するとは限りませんが、実はアレルギーがあってと声をかけてみることです。言わないことには相手にはわかりません。自分1人ではなく普段から理解してくれてるママ友などと相談しながら一緒に交渉に行くのも一つの方法です。
いろいろなアレルギーの人がいますので、全てに対応するのは難しいですが、腎臓病や糖尿病の方も何が入っているかというのを見ないと限度量があるから食べられない、食物アレルギーで原材料を見せてくださいといった取り組みは、自分たちもすごく助かっているということを話されていました。アレルギー以外にも、宗教上の理由で食に関して中身がわからないと食べられないという人もいらっしゃいますから、そういう人たちもいることを知ってもらうことが第一歩なのかなと思います。まずは知らせていくということです。
《会場からの質問、意見交換》
問:ペットボトルのお茶を飲むのは問題ないのでしょうか。お茶なら何でも飲めるんでしょうか。
答:麦茶が駄目な方がいますので、ペットボトルのお茶はOKですとは言えません。学童保育でも、子どもの水筒のお茶がなくなったら、ほうじ茶を出しているところもあります。麦茶は駄目な方もいるということを覚えていただけたらと思います。
問:平常時でも祖父が孫の食物アレルギーのことを理解しておらず大げさだと非難します。身内でも知識不足なのに、災害時に知らない人にアレルギーのことを理解してもらえるのがとても不安です。
答:アレルギーは最近になって増えていることもあって、年配の方などにはなじみがないので、まずは理解してもらいたいですね。以前、アレルギーと防災についておじいちゃんおばあちゃん世代に知ってほしくて詩吟の会に行ったのですが、アレルギーは乳製品などいろいろとあると話しても、ピンとこないようでした。でもそばのアレルギーの話をすると、よくわかっていただけました。
災害時に避難所にいる人たちの中には、保健師さん、管理栄養士さん、保育や教育に関わる人もいると思いますから、理解してくれない人ばかりではないと思うので、悲観せずに、周りに伝えていけばいいと思います。
問:自治会や自主防災組織からアプローチするとしたらどのようなやり方、きっかけがあるのでしょうか?
答:自治会や自主防災組織であれば、地域に住んでいる人たちに、食物アレルギーの人がいるかいないかのアンテナを張ってほしいと思います。隣のお家のお子さんにアレルギーがあるかもしれません。自治会で小さい子どもたちにアレルギーの子が多いとなったときに、自治会で保管している備蓄のクッキーや卵や小麦の入っていたビスケットなどを、卵、牛乳、小麦の入ってない28品目のライスクッキーにしようかな、などというところからアプローチしていただけるとすごく嬉しいです。
★お知らせ★ ~「地震の揺れ体験」皆さんのご来場、お待ちしています!~
★ 東日本大震災と同規模の揺れを疑似体験することで、防災意識が変わります。
日時:9月26日(木)10時~16時終了(12時~13時はお休み)
場所:浜辺の診療所前の駐車場
申込:☎ 0465-64-1700 (受付時間は、午前9時~午後5時)
シーサイド湯河原 地震体験車受付まで、お気軽にどうぞ☺
※大雨などの天候状況により、中止となる場合があります。
上記、申込受付(☎64-1700)でご確認ください。
以下は、『浜辺だより 令和6年9月号』から引用
~ 地震の揺れを感じたら、まずは安全確保! 自分の身を守る行動を! ~
日本周辺では、海のプレートである太平洋プレート、フィリピン海プレートが、陸のプレートの方へ1年あたり数cm の速度で動いて陸のプレー トの下に沈み込んでいます。このため、日本周辺では、複数のプレートによって複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。
地震発生! 揺れを感じたらまず身を守る行動を
室内にいる時に地震が発生したら「その場で」、屋外で地震が発生したら「倒れる危険のある場所から
離れ」そこで安全確保行動1-2-3!「まず低く、頭を守り、動かない」を実践しましょう。
1.まず体勢を低くして地面に近づきましょう。(強いゆれであなたが倒れる前に!)
2.固定されたデスクやテーブルの下に入り、頭を守りましょう。
(頭を守るものがない場合は、腕や荷物を使って、守りましょう)
3.そして揺れが止まるまで動かずじっとしていましょう。
屋外にいるときは 倒壊しそうなものから離れ、海岸付近は内地や高い場所に逃げてください。
津波は引き波で始まるとは限りません!
「津波の前には必ず潮が引く」という言い伝えがありますが、必ずしもそうではありません。
地震を発生させた地下の断層の傾きや方向によっては、また、津波が発生した場所と海岸との位置関係によっては、潮が引くことなく最初に大きな波が海岸に押し寄せる場合もあります。
津波は、沖合いではジェット機に匹敵する速さで伝わります。
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ、減速した波の前方部に後方部が追いつくことで、波高が高くなります。
参考資料)
「防災カフェ」 滋賀県HP
「いってきたよ! ぼうさいカフェ in にいがた」 (みんなで減災 内閣府HP)
「浜辺だより 令和6年9月号」