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浜辺の診療室から

秋田にて

  • 介護・医療・福祉の現場から

そのまま北上するグリーンの新幹線と切り離された

小ぶりで赤い新幹線は、

進路を西に取ると盛岡を背にして、

ゆっくり走り始めました。

田園を抜けると

紅葉で彩られた渓谷があらわれ、

またしばらくすると田園風景が広がります。

小さな駅や踏み切りをいくつも通過し、

やや大きめな駅に到着しました。

しばらくしたら、上り列車がとなりに入線してきました。

単線なので、上り列車の待ち合わせをするのです――。

 

今年も残り少なくなりました。

そういえば先日の休診日に、

秋田市でお話しする機会がありました。

医療と看護・介護を融合させるには

何が必要なのか。

……その何かについて、

限られた時間でお伝えしてきました。

 

質疑応答では、

今まさにここで悩んでいる

といった話が相次いで出ました。

日常的によくありそうなケースでしたが、

微妙に複雑な経過では、

その都度ごと丹念に、

かつ迅速に吟味する必要があります。

丹念かつ迅速に……難しいですが、ここがポイントです。

 

すべての問いかけと、答えのなかに、

参加者が求めている

何かが浮かび上がっていました。

一方的なレクチャーでなく、

ライブのようなスタイルが溝を埋めてくれます。

後日、参加者からの感想・意見集が主催者から届き、

その内容に安堵しました。

これからも医療と看護・介護の世界で

共有したい思いや、必要とされることを伝え、

参加者と一緒になって

解を求めていきたいと思います。

目次

生をめぐる雑文

心療内科

働き方(労働衛生)

高齢者の終末期

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