宴のあと
- 生をめぐる雑文
7月下旬から8月にかけて
地区のお祭りが町内のあちらこちらで繰り広げられました
海辺の特養には8月1日に
山麓の特養には翌2日に
たくさんの提灯をぶら下げたデコレーションカー(山車)が
お囃子とともにやってきました
入所されている高齢者の方々にとっては
夏の風物詩であり定期便です
3日は夕刻から町庁舎に出向いて
県西部地区のがん検診Web会議に参加したのですが
役場の駐車場に着いたところで
これから町に繰り出す山車に出会いました
2日と3日は
町内二つの会場で やっさ祭りが行われ
3日の海上花火をもって
夏のお祭りは幕を閉じました
…… ……あでやかな お祭りが終わって
人々が町から去っていき
クレープやたこ焼き
かき氷などを提供していた屋台も消え去ったあとには
静かな闇と
赤くともった提灯が残されていました
数時間前にみられた
まばゆいばかりの夏の景色とは
別世界でした
宴のあとには
…静かに揺れる提灯と
……天高く煌々と輝く月と
………空虚感が漂っていました
どれも盛夏の置き土産です