睡眠薬や睡眠導入剤は、長期間投与ができないのでしょうか?
いくつかの睡眠剤を同時に出してはもらえないでしょうか?
思うように眠れず、困っています。
睡眠薬や睡眠導入剤は依存性や乱用の危険があるため、処方についての制約があります。
多くの薬剤は、投与日数が30日以内です。
また2019年4月からいわゆる睡眠導入剤や抗不安剤(安定剤)に対する扱いが厳しくなりました。
これらの薬剤はベンゾジアゼピン系(ベンゾジアゼピン受容体作動薬)と呼ばれるグループに属する薬剤が多いのですが、同一成分の薬剤を同じ用い方で連続投与した場合、医療機関にはペナルティが課せられることになりました。このため、これまでどおりの処方ができなくなる可能性があります。
睡眠薬や睡眠導入剤を服用している場合、睡眠に対する誤った考えにこだわっている方がときどきいらっしゃいます。たとえば「7時間しか眠れないので睡眠が足りない」「夢ばかり見るので寝不足である」「睡眠導入剤を飲んだあと、眠気がやってくるまでテレビを見ている」「お酒と眠剤を一緒に飲むとよく眠れる」などです。眠れずに困っている方は、ご相談ください。
もう少し詳しく知りたい方は、健康長寿サロンに収載されている「睡眠障害について その1 その2」をご覧ください。