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浜辺の診療室から

食べ物によっては、まぶたが腫れたり息苦しくなったり、全身がかゆくなります。医療機関を受診して検査したところ、アレルギーの原因がわからないといわれました。
今後気をつけることはありますか?

気をつけることは、さしあたり3つあります。
まずアレルギー反応は、原因と接触してから急激に起こるタイプ(数分~数十分以内に生ずる即時型アレルギー)か、そうでないかを医療機関で区別してもらうことです。

 

次にアレルゲンを調べてもらって避けることが大事ですが、アレルゲンの特定がむずかしい場合は、アレルギー反応が起きにくくなる薬剤を投与してもらうとよいでしょう。

また、重いアレルギー反応(アナフィラキシーショックなど)を一度でも経験した人は、急激に起きる反応に対する薬剤を常備・携帯しておくことが大事です。緊急扱いで服用する薬剤のほか、最近では急激な反応に対する自己注射用補助治療剤エピペンも利用可能になりました。
エピペンは、医療側にも使用者側にも使用上の留意点がいくつかあり、使用した場合は原因検索とエピペン補充が必須です。すみやかに医療機関を受診するようにしてください。

 

最後に、急激なアレルギー反応が起きる可能性がある体質であることを、周囲の人に知っておいてもらうとよいでしょう。
アレルギー反応は、自分が把握している原因だけで起こるとは限りません。生活のオンとオフをしっかりつけ、疲れやストレスを溜めないための体調管理や、アレルゲンと距離を置いた環境に整えるといった環境管理も大事です。

 

 

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心療内科

働き方(労働衛生)

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